くろものブログ

日常の記録です

バイブル「確実内定」トイアンナ著で自閉症スペクトラム(ASD)の学生はキャリアを歩めるのか?

 

あらすじ

一言で言えば新卒就活の完全攻略ゲームマニュアル(ルールブック付き)、ふつうの学生が普通に人生を歩んでこの本に出会えばまず横道に逸れることなく立派な企業に就職できるでしょう!爪先から髪の毛の先まで何をどうすれば良いのか書いてあるので丁寧な本ですよ。本当に。

そう...学校や家庭で揉めたことのない人々にとっては...

そもそもゲームのスタートに立っているかい?

自分自身の経験も踏まえてこの記事を読んでるユーザーに尋ねたい。

同時に別々のことできますか?できれば手際よく。

確実内定という攻略本には「やること」がたくさん出てきます。そしてどれも省けないものです。さて単位取得、資格勉強、アルバイト、家事、運転免許取得などなど皆さんテキパキできました?ひとつひとつなら実行できるけど待ち時間が生じてしまう。特に反応を見ないと安心して次の行動ができない。この「ルーティーン」が染み付いた学生は非常にこのゲームでは不利なパラメータだと思います。

相手もプロだというと

それでも頑張れば面接に行ける。一歩ずつでも前に進むことは内定への道に近づいている。でも聞かれてしまう。

学生時代に頑張ったことは何?尊敬する人は?好きな本は?

ここで答えられない。だって生きることだけ必死だったから。不登校でも這いずりながら登校した。うつ病でも受験勉強に取り組んだ。ゼミの輪に入れず必死だった。尊敬する人に親なんて口が裂けても言わない。好きな本はヒッピーの心理学者の自伝。

いや、はぐらかせよ。それができない。

そして自分の目つきは鋭くなり面接官と不穏な空気が流れる。お金や将来について誰よりも必死なはずなのに面接官は「ヤバいヤツ」としか見なさない。マウンドを降りるメジャーリーガーのように帰り道に悪態をつき、街頭募金を睨みつける。沈む夕日どころか暗い闇しか目に入らなくなるのは数ヶ月後になる。季節の変化は歌謡曲のように染み入る。

 

自己分析というパンドラの箱

原因がどこかにあるはずだ。そんな焦りの中、もう一度、どの就活本にも書いてある自分と他者の二通りの分析に取り組むでしょう。行く末なんて知らずに。

おそらく自分による自問自答では精神科への通院で解決を図るのではないかと思います。いや認めない人もいるでしょう。でも就職課や友人との分析では言われるのではないでしょうか?

「なんかおかしいとは思っていたよ」

これ以上は正直書くことが辛い。別で書きます。

この本の素晴らしい点

色々書いてますが書かれている部分は正しい。ひたすらに正しい。この就活というゲームに勝つのは「世間的にまともなヤツ」である。もしくはそれを演じきれたヤツという現実をそうじゃない学生に早い段階で叩き込むことでしょうね。

ただ、世の中にはわかっていてもそれができないヤツがいる。自分含めそういう人間は前、いや上を見つめトライアンドエラーを繰り返すしかないと思います。

自分は卒業したら一体どうなるんだ?

長い旅が始まると思ってください。不安な気持ちはわかるけど自由を大切にな!

このトピックは別記事でまた書こうと思います。

 

 

 

矢島舞美

僕は自分の言葉でアイドルの意味を説明し定義できることは難しくてできないと思ってる。

だから、この記事の矢島舞美というアイドルについて書くことはつまり自分の内面の独白になる。読みたくない人はこの時点でブラウザを遷移してください。

僕はずっと学校で先生から鼻摘まみにされるような人間だった。それを跳ね返す学力や運動能力もなく当然のようにニートになった。そんな状態では働けるとは思えなかったし、精神的な苦しみを抱えながら大学へ入学した。

当然、企業もお人好しではないので「生きること」しか頑張れなかったやつは落とされる。

うなだれる毎日の中で矢島舞美をネットで見かけた。それが2014年。

高身長で脂肪のない腹筋、スラリとした手足、輝く二重はまさに美人の瞳。なによりも°C-uteのメンバーに対する心からの優しい言葉から、嫉妬という感情はこの人にはないことが鈍感な自分でもはっきり理解できた。

「ああなれたらいいのに」

底辺から見上げる彼女は自分にとってひとつの光だったと思う。その気持ちは誰にも明かさずずっと秘めてた。

2022年現在、秘めてた気持ちは変化した。まずは親しい友人に話せるようになったこと。

そして、僕自身が就活で思い知った「世間の求める理想の人物像」を矢島舞美に勝手に押し付けていたことに気づいたこと。

世間の理想に当てはめられることが辛いなら、自問自答して得た「目標」に向かって進めばいい。

自分のことを穿った目で見ないように生きれば、きっと矢島舞美の前でも卑屈にならずにリラックスできるさ。